
01|“立場が違う”からこそ見える責任と視野
──まずは、おふたりの担当業務と、それぞれが日々意識していることを教えてください。
池田:僕はディレクターとして、プロジェクトの目的やゴールをぶらさないことを意識しています。
要望って、増えていくんですよね。
お客さまからも、社内からも。でも全部を取りにいこうとすると、軸がぼやける…
佐藤:ありますね。途中から「何のためのサイトだったか」が薄れていく感じが。
池田:そうなんです。複数人で進めていると、どうしても目の前のタスクに集中してしまう。だから、自分が全体像を持ち続ける役割だと思っています。
佐藤:私は運用保守を担当しています。
定期アップデートやお客様対応が中心ですが、意識しているのは安定して動き続けることと、実際に触る人にとって使いやすいことです。
池田:設計が曖昧だと、その後に響きますよね。
佐藤:はい。見た目が整っていても、エラーが出ていれば信頼は落ちます。
設計段階で整理されているかどうかは、運用のやりやすさに直結します。
池田:だから初期段階で詰めるのは重要なんですよね。
02|視点の違いが、プロジェクトを強くする
──お互いの仕事ぶりを見ていて、「自分にはない視点だ」と感じたことはありますか?
佐藤:池田さんは、不透明な部分を残さないですよね!
定例でも「そこはどう整理していますか」と必ず確認する。
池田:はは(笑)気になると、そのままにできなくて。
佐藤:それが助かっています。業務の対応範囲や、お客様との認識のズレは、後で大きくなりますから。
池田:逆に僕は、裏側の視点は佐藤さんに頼っています。
PHPエラーの確認や、バックエンドの挙動とか…
佐藤:そこは習慣ですね。目に見えない部分が後から効いてくることが多いので。
池田:確認の細かさには安心感があります。
指示していない部分まで見てくれていることもありますよね。
佐藤:はい、職業病かもしれませんが、想定外を拾うことは意識しています!

03|ズレが生まれたときの向き合い方
──意見や判断が分かれたときは、どう整理していますか?
佐藤:そうですね、「なぜそれをやるのか」に戻るようにしています。
以前、アニメーションの実装で意見が分かれたことがありました。可読性を優先するか、世界観を取るか。
池田:ありましたね。
佐藤:最終的には「誰に価値を届けるのか」に立ち返って、折衷案を探しました。
池田:自分も同じです。
発注元を納得させることに意識が向きすぎていたときに、エンドユーザー視点の指摘を受けて立ち止まったことがあります。
佐藤:目的が共有できていると、判断は揃いますよね。
池田:そうですね。ズレるときは、大抵そこが曖昧になっています。
04|“割り切る”という判断
──スケジュールや予算に制約がある中で、どのように優先順位を決めていますか?
池田:Quality・Cost・Delivery。全部を最大化するのは難しい。
だからどこを優先するかは、毎回考えます。
佐藤:「本日中に公開したい」と言われた案件で、作業範囲外のバグを見つけたことがありました。
池田:ああ、あれですね。覚えています。
佐藤:ユーザーへの影響が限定的だったので、課題管理に起票して公開を優先しました。
池田:あの判断は妥当だったと思います!
完璧でなくても、今出すべき価値を守ることが大事な場面でした。
佐藤:理想を追いたい気持ちはありますが、全体最適を取ることも仕事だと思っています。
05|べったりではない。でも、ちゃんと噛み合う
──職種が異なる中で、連携をスムーズにするために大切にしていることは何ですか?
佐藤:それは、難しいですが正直に言うと、距離感だと思います。
常に密に話すわけではないですが、必要なときにはすぐ相談できることが大切かなと。
池田:それぞれが専門に集中しつつ、共有は早めに出す!
Slackで一言でも状況が見えると安心しますしね。
佐藤:完璧な報告でなくてもいいですよね。
池田:そうそう。共有が早ければ、軌道修正も早いんで。
佐藤:固定のチームではないですが、その都度噛み合っていく感覚があり、それがまた面白いですね。
池田:べったりではない。でも、ちゃんとつながっている。
それが今のチームの良さだと思います!
──最後に、これを読んでいる未来の仲間にひとことお願いします。
池田:完璧である必要はないと思っています。
ただ、「まず共有してみる」「一度相談してみる」という姿勢があると、チームは自然とうまく回ります。
職種が違っても、目的を一緒に考えられる人と働けたらうれしいです。
佐藤:よく言われることかもしれませんが、わからないことをそのままにしない人と、一緒に仕事ができたらいいですね。
失敗しても構いませんが、その過程を共有できる人は、チームにとって大きな力になります。
安心して飛び込んできてほしいです。